デイサービスセンターてしろのにわ
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“てしろのにわ”では、音楽療法・作業療法・回想法・現実見当識訓練などの認知症に対する
アプローチを様々な活動の中に取り入れていますが、““楽しく過ごす””という要素が最も重要です。
このため、楽しみの中に色々な工夫を取りいれて一日を過ごしていただいています。
ちょっと視点を変えて・・・
“てしろのにわ”での日常は、ご紹介した認知症へのアプローチを中心に行っていますが、
今回は行事のお話をしたいと思います。
こういった施設では、季節を感じられる行事を行うことが常ですが、“てしろのにわ”でも
もちろん季節・祝日等に合わせた行事を行って、ご利用者様に楽しんで頂いています。
本日は、先月行いました『敬老会』の一幕をご紹介いたします。
マツケン&腰元ダンサーズ(?)登場!! \(^O^)/
踊りつかれて「ハア、ハアしております・・・」
スタッフお疲れさまでした。(もはや国籍不明ですが・・・) (^^;)
ささやかですが、眼鏡ケースをプレゼントさせていただきました。(^^)
リアリティオリエンテーションについて
リアリティオリエンテーションとは、日本語では「現実見当識訓練」といいます。
余り馴染みのない言葉ですが、海外では50年以上前から行われていたリハビリ療法の一つとの事です。
認知症の方の多くは、見当識障害(時間や季節、ここが何処なのかが分からなくなる状態)により、
自分がなぜ今ここにいるのかが理解できず、混乱や不安になってしまいがちです。
この為、これらの情報を提供することで、混乱や不安を和らげる効果を期待して行います。
具体的には、会話の中で出てきた言葉などを記憶してもらい、その記憶してもらったことを
繰り返し思い出してもらう、といった作業を行っています。
また、グループでの話し合いの中でコミュニケーションを図りながら見当識に対するアプローチを行う
こともあります。
グループという他者との関わりの中で、楽しかった思い出や何気ない会話の中にあるエピソードを
話してもらい、その気持ちを他者と共有し、喜びを見出すことを期待して行います。。
回想法について
認知症の方は最近の記憶が失われる事が多いものですが、その反面比較的昔の記憶は保たれる
傾向がみられます。
回想法とは、この“比較的保たれる昔の記憶”を利用する認知症のアプローチ方法です。
昔の楽しかったことや辛かったこと、昔交友のあった友人の話、子供の頃の話や学生時代の話等、
それらを思い出して言葉にしたり、相手の話を聞いて刺激を受けたりすることで脳が活性化し、
活動性・自発性・集中力の向上や自発語の増加を促すために行います。
“てしろのにわ”では、記憶を引き出すヒントとなる動画や、絵、写真を利用し、専門の職員が
ご利用者様に対して働きかけを行っています。
作業療法について
私たちの生活は日々作業によって成り立っています。
「仕事を行う、家事を行う、趣味活動を行う」などがそれにあたりますが、もっと言ってしまえば、
「食べる、お風呂に入る、着替えを行う、トイレに入る」なども全て作業ということが言えます。
作業療法とは、病気や障害により支援が必要になった方々に対して、ある意図をもって最適な作業
を選定し、実際に日常生活に関係する動作行っていただくという、リハビリのことを言います。
この作業療法ですが、認知症の方に対しても勿論有効で、“てしろのにわ”では、今現在残っている
手足の機能を衰えさせないようにする為に、様々な製作物の作成や、実際の料理活動といったこと
を行っています。
例えば、活動量の低下してしまっている方では、手を握ることしかできない、といった行える動作
が限られることもあります。
しかし、その限られた動作が活かせる作業を繰り返し行っていく事で、機能の低下を防止し、
出来る動作を増やしていく事が重要となります。
また、そのような身体機能の維持改善に加え、その人が今まで得意だったことや、好きだった事を
行って頂くことで、行動に対する積極性や、「自分はまだこんなに出来る事がある!」といった
自信や意欲の向上を図ることも視野に入れて取り組んでいるのです。
音楽療法について
今回は“デイサービスセンターてしろのにわ”で行っている、認知症のアプローチの一つである、
「音楽療法」についてのお話です。
音楽療法の定義として「日本音楽療法学会」では、
「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の
向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」としています。
簡単に言うと、音楽の持つ様々な効果を期待して、意図的に音楽を利用することにより、脳を活性化させたり、
心身をリラックスさせ、身体の状態に変化を与えようとするもの、ということです。
認知症の方に対しては、
特に音楽を聞く・歌う、奏でることによる脳の活性化とリラックス効果が挙げられますが、もう一つ重要な要素
として「記憶に働きかける」というものがあります。
音楽は「記憶の扉を開けるカギ」とも言われるそうで、自分が覚えている曲や、若かった時に聞いた曲をかける
ことにより、当時の記憶をたどるきっかけとして使うことが出来ます。
“デイサービスセンターてしろのにわ”では、
利用者様の好きな音楽を、利用者様の反応を確認しながら選曲しており、それによる脳の活性化とリラックス
効果を期待しています。
また、先ほど申しましたように、音楽を「記憶を呼び覚ますツール」として、意図的に選曲を行い、それを
手がかりとして記憶に働きかけるものとして音楽療法を取り入れて行っています。
アルツハイマー型認知症の治療薬!!
ご存じの方も多いかともいますが、ものすごいニュースが飛び込んでまいりましたので、
ちょっと認知症のアプローチに代わってご紹介させて頂きます。
2021年6月8日に、日本の製薬会社のエーザイとアメリカの製薬会社バイオジェンが、
アルツハイマー型認知症の治療薬「アデュカヌマブ」を共同開発し、アメリカで承認されました。
日本でも既に昨年の12月に申請されているため、今後の動向が注目されています。
重要なことは、アルツハイマー型認知症の根本治療が可能になるということです。
もともとアルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞に「アミロイドβ」という特殊なたんぱく質が
蓄積されることで引き起こされます。
今回の治療薬は、このたんぱく質を溶かすことで抑制されていた脳の機能が再活性される、
というところにあります。
但し、長期間にわたるたんぱく質の蓄積により、脳細胞が死滅してしまっている場合に関しては、
大きな効果は見込めないとの報告もあるようです。
また、新薬の開発には莫大な費用が掛かるため、薬に掛かるお金として、12か月使用した場合
610万円もの費用が発生してしまうようです。
ただ、アルツハイマー型認知症が回復していく過程で、ご家族の負担軽減や就労を続けることが
できるようになる、ということを考えると、どの程度の補助が得られるかが今後の課題ともいえ
そうです。
認知症はどうやって診断されるの?
では、認知症かな?と思ったら、どこでどうやって診断を受ければいいのでしょう?
答えは、
「神経内科」「神経科」「精神科」「心療内科」「脳神経外科」
などの専門医が診断を行います。
また、「もの忘れ外来」や「認知症外来」などの専門外来のある医療機関ありますので、調べてみてください。
ただ、どこの病院がいいのかな?と思われる方も多いともいます。
ですので、認知症かな?と思ったら、かかりつけのお医者様に相談することをお勧めいたします。
特にかかりつけ医がいない場合は、
市区町村の相談窓口や保健所・保健センター、地域包括支援センター
などで紹介してもらうことも可能ですので、参考にしてみてください。
次に検査方法ですが、
先ずは、お医者様から、これまでの経過などの問診(聞き取り)を受けます。
その後、診察に移ります。
ここでは、血圧測定、聴診だけでなく、発語、聴力、手足の麻痺や不随意運動の有無、
歩行状態などについてチェックを受けます。
更に、
神経心理検査(改訂長谷川式簡易知能評価スケールやミニメンタル検査)という、
簡単に質問に答えていく検査や、頭部CTや頭部MRIなどの画像検査が行われます。
場合によって、脳血流SPECT(脳の血流状態を調べる検査)やMIBG心筋シンチグラフィという
検査を受けることもあるようです。
認知症は上記のように、
問診 → 診察 → 神経心理検査 → 画像診断
を経て、お医者様によって診断されるもといえます。
認知症ってなに?
さて、今回は認知症についてのお話です。
認知症とは、いくつかの種類に分けられますが、
基本的に、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。
種類的には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症の3種類が多く、全体の85%にも達するようです。
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症です。脳の場所や障害の程度によって、症状が異なります。そのため、できることとできないことが比較的はっきりとわかれていることが多いです。手足の麻痺などの神経症状が起きることもあります。
レビー小体型認知症は、実際にはいない人が見える「幻視」、眠っている間に怒鳴ったり、奇声をあげたりする異常言動などの症状が目立ちます。また、手足が震える、小刻みに歩くなどパーキンソン症状がみられることもあります。頭がはっきりしたり、ボーッとしたり、日によって変動することも特徴的です。
では、これらはどうやって診断されるのでしょう?
次回に続く・・・
てしろのにわについてのご紹介
令和3年4月より“てしろのにわ”が新しい体制となりましたので、
ここで改めて“てしろのにわ”の活動についての紹介をさせて頂きたいと思います。
“てしろのにわ”は、認知症対応型通所介護と申しまして、
認知症の診断を受けた方に利用していただく施設となっています。
また、職員としては、認知症介護実践者研修を修了した介護士が、
認知症に対する様々なアプローチを行っています。
本日は、当施設でおこなっている認知症に対するアプローチについてのお話をさせていただきます。
一般的にいって、認知症のアプローチの方法として、以下の5つの方法が代表的です。
①音楽療法
②作業療法
③回想法
④現実見当識訓練(リアリティ・オリエンテーション)
⑤アニマルセラピー(現在“てしろのにわ”では行っておりません)
残念ながら、現在の医学では、認知症を完全に元の状態に戻すことは難しいといえます。
ですので、上記のいろいろな方法に関しては、認知症の進行を遅らせたり、
発症を抑制するために行うものであるといえます。
認知症を発症された方には、特に短期記憶(最近の記憶)が途切れてしまいやすく、
それらを思い出せないことからの焦り、あるいは「また忘れてしまうかも・・・」
といった不安に苛まれる事が往々にして起こり得ます。
このことから、認知症に対するアプローチは、心の平穏を取り戻し、
自信をもって生き生きとした生活を送っていくための施策とも言えるのです。
最後になりますが、認知症対応型通所介護で重要となるのは、
重度の認知症の方だけが使う施設ではない!ということです。
認知症の対応でお困りの方はもちろん、認知症早期の方にも積極的にご利用いただき、
様々な専門的なケアを続けていただく事で、
認知症の発症と進行を抑制していって頂けたらと考えています。
次回から、認知症の判断基準のお話しや、ご紹介した認知症に対するアプローチの方法について、
それぞれ細かくみていきたいと思います。
新しい体制となりました!
令和3年4月より、管理者・相談員の変更がありました。
新しい管理者として櫻井、相談員として深水が就任しました。
今後とも、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
4月1日より、介護保険の報酬改定がありました関係で、
ご利用料金に関して、若干の変更がございますので、
パンフレットにてお知らせいたします。
また、令和3年4月より以下の加算を算定させていただくこととなりましたので、
合わせてお知らせいたします。
①個別機能訓練加算Ⅰ(27単位/日)
②個別機能訓練加算Ⅱ(20単位/月)
③入浴介助加算(40単位/回)
④サービス提供体制強化加算(Ⅲ)(6単位/日)
⑤介護職員処遇改善加算(Ⅰ)
⑥介護職員等特定処遇改善加算(Ⅱ)
⑦科学的介護推進体制加算(40単位/月)
以上、宜しくお願い致します。
明けましておめでとうございます!!
令和も二年目となりました。
本年もよろしくお願い致します。
“認知症対応型デイサービス てしろのにわ” では、ご利用者様の認知機能に対するアプローチとし
て、様々な活動を行っています。
先ずは外出行事を通して、屋外の空気や社会に触れる事で精神活動の賦活(活性化)を行っています。
1月はその一環として、初詣に行ってきました。
場所は草加駅近くにある、草加神社です。